HOKUCHU diary

学校報恩講


報恩講が行われました。浄土真宗で大切に受け継がれてきた法要です。ご本山西本願寺では1月9日から16日までの一週間、「御正忌報恩講」として執り行われます。本校では、1月16日、親鸞聖人の祥月命日に当たる日に学校報恩講として行っています。
ご法話いただいたのは、安野英俊先生です。『仏説阿弥陀経』に出る「青色青光 黄色黄光 赤色赤光 白色白光」(しょうしきしょうこう おうしきおうこう しゃくしきしゃっこう びゃくしきびゃっこう)の教えをもとに、一人ひとり皆が認められ、個性が輝き、お互いを尊重するクラス、学校、世界を作っていこうと呼びかけて下さいました。この言葉が示す真の平等性は、童謡詩人金子みすずさんの世界観の根底にあるものとして、また槇原敬之さんが「世界に一つだけの花」を作詞するに際して大きな示唆を受けたものとしても知られています。

生徒たちの感想をいくつか紹介します。

・「安野先生がおっしゃっていた、「お互いに汚すことなく、お互いに照らし合っている」という言葉が心に残りました。私も、自分の友達にとって輝かせてあげられる存在になりたいと思いました。そして、どんな人にも、どんな動物にも、尊く輝く命があることを忘れずに、どんな存在も大切にしていきたいと思います。」

・「ご法話の最初と最後に安野先生が読まれたお経の一部を聞いたとき、それが私の心に響いた。性格も顔もできることも同じ人は一人としていない。みんなばらばらである。だから、その1人1人がそれぞれの輝きを放っていけるといい。私にも苦手な人はいるので、その人を非難するのではなく、その人の輝きを見つけたい。そうすれば、その人に対する印象も変わると思うからだ。このご法話を聞けてよかった。」

・「お釈迦様の言葉、とっても感動しました。人にはそれぞれの命があるのだから、大切にしようと思いました。人の悪い所ばっかりじゃなく、人の良い所をたくさん見つけられる様な目を持てるようになりたいです。みんなそれぞれ良い所は違うはずだし、苦手だなーと思うことがあっても、その人を理解していこうと思いました。」

・「すごく心に響くご法話をしてくださいました。人には個性があり、それを汚したりすることなく、お互いに照らし合いながら生きていくことが大切、またそれを心がけていかないといけないということでした。人の悪いところではなく、1つでも良いところを見つけることができるようになりたいです。」

・「「仏さまの清らかですばらしい世界では、それぞれの花がいばることなく、ひがむことなく、蔑むことなく咲いている」というのは、すごくいい言葉だと思いました、人間の世界でも、一人一人が照らし合うことができたらすばらしいと思います。また、お釈迦様のように、私もみんなの「輝いている所」を見つけられるようにしたいです。今日のお話は忘れないと思います。お釈迦様や親鸞聖人のような心になれるといいと思いました。」

・「「人はそれぞれ、顔、性格、好きな物、嫌いな物、みんな違う」とおっしゃっていたのを聞いて、確かにそうだなと思いました。仲間(クラスメート)の1番輝いている所を見つけるのも、とても大事な事だと思いました、欠点も見つけてしまうけど、それでも輝いている所を見つけ出し、「こんな所があったんだな~」と思えるような人になりたいなと思いました。この話が聞けて良かったです。」