—大学への進学理由と、将来の夢を教えてください。
小越:高校3年のギリギリまで文系・理系で悩んでいて、明治大学の文系に受かったのですが、最終的に筑波大学の理工を選びました。筑波大学は経営工学や都市計画を勉強できること、社会工学類など他の学類も積極的に広く学べるところがいいなと感じたからです。経営工学などを学んで、将来は経営者を目指したいと思っています。
日置:高校2年の短期留学時に行った映画会社で働けたらと思い、アメリカのセントラル・アーカンソー大学に進学します。大学でマーケティングを学びたいと思い始めたとき、マーケティング学部は種類が多くて、自分でイチからネットで調べたり、留学で知り合った人から情報を集めてこの大学に決めました。将来は、アメリカの映画業界で仕事がしたいです。
川﨑:そもそも東京に行きたくて、青山学院大学のオープンキャンパスに行った時「ここだ!」と感じました。法律という学問を学ぶことに興味があって法学部を選びました。将来は、趣味でやっている音楽関係とか、好きなことで仕事をするっていうのもありかなと思っています。
斎藤:これからの未来を見据えてIT関連を学びたいと思い、東京理科大学の工学部に進みました。もともと情報系で進路を考えていて、今はVR方面の研究を進めたいと思っています。将来の夢はプログラマーです。
—受験に向けて取り組まれた学びについて教えてください。
川﨑:指定校推薦で小論文と面接があり、小論文の対策はしてきたものの全然見たことのない種類のテーマが出て戸惑いました。逆に、面接は王道の質問で手応えがあり、いろんな先生に対策してもらった甲斐がありました。
斎藤:僕も指定校推薦の受験で、テストや模試の前には国数英の3教科をしっかり勉強しました。面接では学校で習うようなことではなく、自分がこの先やりたい研究について深堀りして聞かれました。自分がやりたいVRやメタバースの話をしたのですが、難しかったですね。
小越:英語と数学を先取りで勉強していたのですが、先生が先取りした内容も教えてくれたので良かったなと思います。学校で使っているTEAMSを活用して先生と直接やりとりをし、英作文を添削してもらっていました。
日置:アメリカは大学によって英語の規定があり、英語の勉強を「聞く・読む・書く・話す」の4技能まんべんなくずっとやりました。大学側からは進学理由やボランティア経験などについていろいろ聞かれるので、自分で文章を考えました。すべて英語で提出しないといけないため、英作文は北陸中学のウォーキントン先生などに見てもらったりしました。
—大学入試で力になった北陸中学での学びを教えてください。
斎藤:北陸中学は3年生からパソコンを使ったIT系の勉強があって、プログラミングについての基礎が学べます。自分は情報処理のプログラミングがとてもおもしろく、その時にVRやメタバースへの関心が生まれました。
小越:北陸中学は、普段の授業がけっこうおもしろいんですよね。社会の授業とか、割と楽しく学んでいた気がします。
川﨑:北陸中学では実はいやいや勉強をしていたんだけど(苦笑)、高校1年の終わり頃に「勉強して、いい大学に行こう」って切り替えました。
志望校が決まってからはがっつり勉強したんですが、「指定校推薦は落ちるかもしれないけど、一般で行く」ってみんなに話して頑張りました。クラスはみんな仲が良く、応援してくれて、それも6年間の絆かなと思います。
日置:やっぱり英語ですね。まず、ウォーキントン先生の授業で、英語に興味を持ったところがあります。授業全体が英語で進むのでためになったし、先生もやさしかったので、英語を好きになれました。
—日置さんは北陸中学の経験が、海外大学への進学につながったのですね。
日置:そうですね。中学3年次のニュージーランド語学研修がコロナ禍で行けなくなり、高校では海外に行きたいと思って、2年生の夏休みを利用し英会話教室のサポートプログラムでアメリカに短期留学しました。帰国直前のアメリカでコロナにかかってしまい、予定より長い2ヶ月滞在することになりました。
斉藤:2学期になっても帰ってこなくて、本当に長かったよね。
小越:でも、グループラインやインスタとかで状況はわかってたけどね。
川崎:そう、なんか楽しそうだったよね(笑)
日置:その時はそんなに不安はなかったですね。
大学進学が決まった今は、「めっちゃ楽しみ!」という気持ちの一方、後2ヶ月位で渡米すると思うとけっこう不安にはなってきています。性格的に人とのコミュニケーションは全然大丈夫なんですけど、向こうで授業についていけるか、ちゃんと卒業できるかなとかドキドキです。
—そもそも、皆さんが北陸中学に入学された理由を教えてください。
斎藤:みんなと同じところに行くのが気が進まなかったのと、人が多いのがあまり好きじゃないので、少人数教育がいいなと思ったからです。
川﨑:高校受験もないし、ニュージーランドにも行けちゃうのがうれしいなっていうのが一番の理由です。
日置:高校受験がない、ニュージーランド語学研修に行ける、みんなが行くところではなく違うところに行ってみたかったから、の3つの理由です。コミュニケーションは得意なので、友達関係の不安はなかったですね。
小越:僕の場合は親が「高校受験、今のままで大丈夫か?」って心配して、北陸中学を受験しました。
—北陸中学での思い出深いエピソードを教えてください。
斎藤:ふくい理数グランプリに出たり、マイクロプラスチックの漂流物の研究でSDGsについて新聞のインタビューを受けたりしたことです。それと、北陸中学では1年生の終わり頃からiPadを使って宿題を出したり、コロナ禍に先生から配信されてくる動画を見たりしたのも印象的でした。
日置:コロナ禍でニュージーランド語学研修が中止になりましたが、外国人の先生方が校内で数日間研修をしてくれて、みんな英語で話をして、海外の文化を知れて、刺激になりました。北陸高校では映画英語研究会で映画を見た後、流れてきたフレーズとかを確認しあう中で気付きがあったり、英語で書いた感想文を先生に直してもらうなど勉強にもなりました。
小越:県内の修学旅行でスキー場のコテージに泊まったのも、おもしろかったです。その旅行で食事の時にテーブルマナーを教えてもらったのも、あんまり他の中学ではできない経験かなと思います。
川﨑:高校生と一緒にやる行事もあって、文化祭や体育祭などは他の中学の規模感じゃなくてすごい楽しかったです。
—皆さんの雰囲気から、北陸中学ならではの仲の良さを感じます。
小越:内進クラスの結びつきは間違いなく強いと思います。高校でも文化祭でのクラスの出し物など、他のクラスはイヤイヤやっている感じだけど、僕らのクラスは率先して参加してくれる子が多く、良かったなと思います。
川﨑:僕はアコースティック同好会の人たちとバンドをやっているんだけど、文化祭のステージにはクラスみんなが駆けつけてくれました。
日置:そうそう。女子で応援うちわを作って、最前列の席を確保して(笑)、クラスみんなで応援しました。演奏を撮影する係もちゃんと決めて、撮影した動画はクラスのみんなで共有したりね。
斉藤:僕も同じバンドのキーボード担当だったんですけど、女子の応援が嬉しかったですね。
日置:先生との距離も近くて、高校に進んでも北陸中学の先生に会いに行ったりします。たまに近所で会う人みたいな感覚っていうか(笑)、校務センターに行けばなじみの先生がいてくれるのは心強いところがあります。
—これから大学でやりたいことを教えてください。
川﨑:大学では絶対バンドをやりたいですね。ギターをやってるんですがだいぶ弾けるようになったので、次はベースにも挑戦したいです。
日置:大学のイベントがけっこうあるみたいなので、積極的に参加しようと思っています。自分の大学は世界中から学生が来ていて、アジア系はアジアのお店を出したりするので、私も参加してみたいです。
斎藤:家庭教師のバイトをしたり、サークル活動したりですね。あと鳥人間コンテストに出場している大学なので、実際に見に行きたいです。
小越:ボードゲームや漫画系など楽しそうなサークルがいろいろあるので入ってみたいですね。それから、学祭の実行委員もやってみたいです。
—最後に、未来の後輩に大学進学についてアドバイスをお願いします。
小越:北陸中学は中高一貫で6年間の時間があるので、その期間に何かひとつ、自分の誰にも負けない強みや長所を磨くといいと思います。
日置:小越くんが言うように、何かひとつ自分の強みを持っておくと大学の選考にもつながるのでいいかなと思います。それから、理系科目は高校でけっこう引きずるので、中学でちゃんとやっておいた方がいいです。
川﨑:中学からそのまま高校に進むため、学校に在籍する時間が6年間と長く、その中でいろんな繋がりができるので推薦に強いと思います。
斎藤:高校受験がないことに安心して高校に進んでしまうと、勉強がおろそかになってしまうところもあり、実際、僕もそうでした。高校から本格的に勉強に取り組んだんですけど、先生もすごく応援してくれますし、自分の意識を変えれば最後はなんとかなります!