卒業生INTERVIEW

担任の先生が、医師を目指す僕の背中を押してくれた。

vol.2

中林 和庸さん

杉田玄白記念公立小浜病院
内科勤務

2003年3月
北陸中学卒業(3期生)
2013年3月
自治医科大学医学部 卒業

高校卒業後、地域医療に貢献できる総合医の育成を目的とした自治医科大学へ進学。卒業後は2年間、福井県立病院で研修医として勤務。この春より、公立小浜病院で内科医として勤務している。(2015年 取材)

光る部分を伸ばしてくれる学校

2歳上の兄は北中の1期生。楽しそうな学校生活を送る兄の姿をみていたので、僕も行きたいと自ら希望しました。北中は自由な校風で、生徒の自主性を尊重してくれる学校でしたね。スポーツが好きだったので、勉強をしながら好きな部活にも励むことができました。
クラスメイトは色とりどり。それぞれが何かひとつ強いものを持っていて、友達だけど尊敬できる仲間。みんな家族のように仲が良く、今でも刺激をもらえる大切な存在です。
先生は一人ひとりの光る部分をみつけ、伸ばそうとしてくれる先生方ばかりでした。6年間お世話になった担任の先生は、僕の性格を熟知した上でアドバイスをしてくれ、気持ちの面でも支えてくれました。

北中での体験で世界が広がった

学校生活の一番の思い出は、ニュージーランド研修。初の海外にクラスメイトと行けたことが良かったし、ホストファミリーとも仲良くなり、世界が広がりました。知らなかったことがわかったり、できなかったことができるようになったり…。僕は知らない世界がみえてくる感覚がとても好きです。まさに北中という環境は、僕の視野を大きく広げてくれました。

地域医療を目指すきっかけは、担任の先生

自治医科大学のことは、担任の先生が教えてくれました。医師になる夢はずっと抱いていましたが、どんな医師になりたいか明確なビジョンはなく、初めて医療過疎地域で活躍する医師の存在を知り、目指すきっかけになったのです。担任の先生はよき理解者だったので、きっと僕に向いているんじゃないかと思ったのではないでしょうか。

責任は重いけれどやりがいも大きい毎日

研修医期間を終え、主治医という立場で患者さんを診るようになって間もないですが、日々責任の重さを感じています。ご高齢の患者さんが多く、退院後のリハビリや在宅看護のケアなど、周辺施設や家族状況まで理解した上で方針を決めないといけないので大変です。そんな中で患者さんやご家族の方から「先生に診てもらえて良かった」と言って頂けるととても嬉しいし、やりがいを感じます。

患者さん一人ひとりとじっくり向き合いたい

医者になる目標は達成しましたが、まだまだ駆け出し。今は、目の前の患者さんを笑顔にして帰してあげることが日々の目標です。これからも医師の足りていない病院や過疎地に派遣されていくので、その土地その土地で、一人ひとりの患者さんとじっくり向き合う診療を心がけていきたいです。